0→1でブランド立ち上げ、PR企画の立て方編①

0→1でどのようにブランドを立ち上げた?「PR企画の立て方編」①


ありがたいことに、自身の企画である国産シルクのアパレルブランドについて興味を持っていただいたり、取材のご依頼をいただいたりと、改めて自分と向き合う機会が増えてきました。

PRプランナー目線で、ブランドの立ち上げ・運営で私が実際にしてきたことを何回かに分けて記していきたいと思います。PRSJ認定PRプランナー資格を取得する際に机上で学んだことの実践でもあります。これから何か事業をされたい方や、企画を立ち上げたい方の参考になればと思います。

テーマ:PR企画の立て方 ー3つの視点①ー

いきなり核心部分ですが、企画が全てを決めると私は思っています。

企画は料理で言うレシピ、旅で言う地図、な訳でとっても大切なのですが、いざ企画を立てようとなったとき、今のリソースで何ができるのか、こんなことをしたら集客できるのではないか、こんな取り組み楽しそうでは?、とどうしても目先のことや見えていることに目を向けがちですよね。

今回はPRプランナーとして、私が企画を立てる時に気をつけている「3つの視点」についてお話ししていこうと思います。

一つ目の視点:「なぜ、アパレルブランドを立ち上げようと思ったのですか?」

「なぜ、アパレルブランドを立ち上げようと思ったのですか?」と、よくご質問をいただきます。私は迷うことなく、「私は、デザイナーでもなく、コンサルでもなく、プランナーだからです!」と、答えています。プランナーである以上自身の企画を持っていたいと思ったこと、そして、企画力を磨くことで誰でもPRできる時代での差別化を図りたいと思ったことが、自社企画を立ち上げた大きな理由です。

では、なぜシルクなのか?というと、着物一反に3,000頭のお蚕さんの命をいただいていることを知り、「自分には何が出来るのか?」と自信をなくしていた当時の私は、お蚕さんの尊さと儚さに「頑張れ!」と背中をおされたように感じたことがきっかけです。

ブランドのミッションでもある「心にエンパワーを」と言う思いの原点が、ここにあります。

シルクの尊さと儚さを知った、初めての稲武訪問

ここまでお話ししたように、企画を立てるときに必要な一つ目の視点は、なぜやるのか?と言う「私視点」だと考えています。これが、のちにミッションやビジョンとして明確になるはず(明確にすべきこと)だと思うからです。プランナー事業でも、クライアント様に必ず私が聞いていることでもあります。

ただ、今でこそ私視点での解を持ち合わせているのですが、プロジェクト立ち上げ当時はここまで解像度を上げて自分の思いを明確にできませんでした。インプットが多ければ多いほど、なぜしたいのか、何がしたいのか、何を成し遂げたいのか迷子になりますよね。見えてきたと思っても、端的な言葉で表すのも難しい…。ここには、自身の実体験があると、より共感してもらえると思います。

焦らず、何度も壁打ちをし、自分の本心と向き合うことに時間をかけました。それと同時に、プランナー事業において私はクライアント様の「良き壁打ち相手」にならないといけないと感じました。

「なぜやりたいのか」自分に問うこと、何度も壁打ちをすることが、企画を立てるはじめの一歩だと思います。

ですが、私視点だけでは独りよがりな企画となってしまいます。次回は、残り2つの視点についてお話ししたいと思います。