娘も理解していた「ブランディング」

娘も理解していた「ブランディング」

−「〇〇といったら■■」を考えること−

 

 

先日、小学生になる娘と、近所のお友達とみんなでお出かけをすることになり、その前日に娘と、お昼ごはんどうする?というお話になりました。

 

「お友達とみんなでちゃちゃっと済ませられるお店と言ったら…?」

という私の問いに、

「マクドナルド!」

と娘が即答。

 

小学校1年生の娘の中でも、マクドナルドは「安く、早く、お友達と楽しく食べられるもの」というイメージがすっかり出来上がっているんだな−と思いました^^

 

最近、クライアント様から「ブランディングしたい」といったことをお話いただくことが多くなってきたような気がします。「ブランディング」という言葉もよく耳にするようになりました。広報・PRやマーケティングという面から見ても、ブランディングは重要な要素だと思います。

私なりの「ブランディング」を少し書き留めておきたいと思います。

 

 

−ブランディングとは「〇〇といったら■■」を考えること−

「ブランド」と聞くと、高級、高価といったことをイメージしがちですが、それがブランディングのすべての解ではなく、ブランディングとは「〇〇といったら■■(自社)」を成立させること、イメージ形成であり、究極のポジショニングだと認識しています。

 

逆に、お店や企業側が「■■(自社)と言ったら〇〇!」というものを明確に認識していなかったら、選んでくれるお客様も何が魅力的でそのお店・企業を選ぶのか理由や価値がわからなくなってしまうはずです。

 

なので、私がサポートさせていただいているクライアント様には、お客様にイメージしてほしい「■■(自社)と言ったら〇〇」を一緒に考えさせていただいています。ブランド・エクイティ、ブランド・アイデンティティ、ブランド・ロイヤルティ、難しい用語はたくさんあるけれど、実践ではもっとシンプルに考えています。

 

Move on!!の実践ブランディング

「■■(自社)と言ったら〇〇」について、経営者さんを中心に議論をし、明確化します。なんとなく考えている、ぼやっとはわかっている、といったように社内でもなんとなく共通認識としてあるということが多い様に思います。それを明確化することからスタートさせます。

ただただその「〇〇(イメージしてほしいこと)」をダイレクトに伝えることはあまりしません。例えば、「心が温かくなる時間を提供できます!」「高品質をお届けできます!」「寄り添い続けます!」といったように言葉で表現することは、あまりしません。あくまでも、お客様目線でイメージしてもらうことが、ブランディングだと思います。

「■■(自社)と言ったら〇〇」の伝え方として、商品・サービスそのもの、認知度(話題性)、価格設定、コミュニケーションのとり方、言葉のひとつひとつ、カラー、広報物のトンマナ、自社内の雰囲気、人…、いろいろなものが集まって、イメージが形成されるはずです。お店づくりそのものです。

大事なことは、それらがぶれていかないように、コントロールしていくことだと思います。

 

マクドナルドがもし、スタイリッシュな雰囲気の店内で、カラーも落ち着いていて、優雅な曲が流れていて、メニューや価格もほかのバーガーショップと同じ様なものだったら、きっと娘は「お友達と楽しく!」というイメージはできなかったと思います。

 

ブランディングの効果を感じるとき

ただ、そんなにイメージ形成はすぐにできるものでもないし、「この方向性で本当に合っているのかな?」とクライアント様と迷いながら、悩みながら、地道に進めています。新しいサービスや商品の価格設定も勇気がいることが多いです。ですが、今までの積み重ねを信じ発信をし(ローンチ)、お客様にちゃんと響き購入につながったときは、描いていたようにイメージ形成をしていただけているんだと感じます。値引きをしなくても(逆に値引きがブランディングの逆効果になることも)お客様に響くことを感じることができます。そんな嬉しい出来事をクライアント様と共有できたとき、「あーよかった…!」とほっとします。

ブランディングは華やかそうな活動だけど、勇気のいる地道な活動だと思います。これからも、地道に、クライアント様と一緒に歩めたらいいなと思います。